リップル(XRP)が将来的にもう上がらない6つの理由【2019】

XRPは日本では非常に人気の高い仮想通貨であり多くの支持者たちを集めています。

さらに、XRPの発行主体であるRipple Labsは、マーケティングや広告に力を入れていることもあり、連日のポジティブなニュースが飛び込みます。

しかし、XRPはそのポジティブさとは裏腹に、状況としてはあまり良くありません。この記事ではXRPがこれ以上上がるのが難しい理由について解説します。

XRPがこれ以上価格が上がらない6つの理由

XRPは、以下の6つの理由から上がらないと考えます。

  1. XRPはRippleではない
  2. XRPは未来の通貨ではない
  3. XRPは破壊的なテクノロジーではない
  4. XRPは分散化されていない
  5. XRPは有価証券の可能性が拭えない
  6. XRPの採用≠価格上昇ではない

もちろん、リップルに投資をするのは誰でも自由です。まだ上がる余地があると考える人を批判しているわけでもありません。

❶. XRPはRippleではない

XRPとRipple(リップル)は、明確な違いがあります。

リップルは、アメリカのカリフォルニアに拠点を置く会社であり、XRPはリップル社のICOによって初めて発行されたネイティブトークンです。このICOによって多額の資金を集めました。

リップル社は2012年にOpencoinとして誕生し、2015年にリップルに名前を変えました。150人近くの従業員を抱え、素晴らしいオフィスを構えています。そして銀行に対してブロックチェーンを利用したソフトウエアを開発しています。

リップル社が開発する3つの製品

リップルは銀行向けに3つの製品を開発しています。そして、それらを普及させるために日々活動をしています。その3つの製品は下記の通りです。

  • xCurrent
  • xRapid
  • xVia

xCurrentとは?

xCurrentは、リップル社の主力製品です。国境を超えて迅速にお金を移動させることができます。Ripple NetやRipple Blockchainを利用しますが、XRPは使用しません。

銀行はこのソフトを気に入り、多く採用されていますが、XRPを使用することはなく、あくまでコストを削減するためのツールとして採用しています。

xRapidとは?

xRapidは、唯一XRPを使用する製品です。銀行に預けている準備金を減らすのに役立ちます。

しかし、多くの銀行がXRPのボラタリティのリスクから採用していません。

xViaとは?

xViaは、xCurrentと少し似ています。

銀行以外のエンティティ(企業やプロバイダ)と迅速に送金するためのプロダクトです。

100以上の提携銀行が採用

リップルが開発する製品はとても魅力的です。100以上の銀行が採用しています。

しかし、注意しなくてはいけないのは、採用されているのは「xCurrent」だということです。

xCurrentでは、XRPを利用しません。実際に、XRPを使用する製品である「xRapid」を使用しているのは、メキシコのCuallixという小さな「銀行以外の金融機関」だけです。

もちろん、xCurrentとxRapidを繋げることは、ビジネスプランとして提示されています。しかし、現状では具体性のあるプランが示されていません。

❷. XRPは未来の通貨ではない

XRPは未来の通貨として成立するのでしょうか?

そこにはまずビットコインが立ちはだかります。ビットコインで問題となっていた送金速度やスケーラビリティ問題が解決されるのは時間の問題です。ライトニングネットワークなどオフチェーンスケーリングが動き始めています。

次に立ちはだかるのがSWIFTです。ビットコインは、中央管理者がいない故に競合しませんが、XRPは真に競合します。

SWIFTは国際送金を迅速にするための非上場の企業で、多くの国が大株主になっています。11000以上の機関と協力して、2600人以上の従業員を抱えています。

SWIFTはブロックチェーンを用いた実験を繰り返しており、そして22の銀行で実証実験が成功しています。もしリップルが大きく成功するのであれば、SWIFTを打ち負かす必要があります。

SWIFTの最高責任者のHarry Newmanは下記のように述べています。

今後数年のうちで国際支払いシステムの提供も視野に入っています。これらを検討し採用して使用する建設的な技術を考えています。

Harry Newman

多くの人が銀行送金ビジネスは、成長余力がまだまだあるため、XRPの価値は上がり続けると思っていますが、それはSWIFTと呼ばれる巨大国際機関を打ち負かした場合の話です。

❸. XRPは破壊的テクノロジーではない

銀行業界に革命を起こしたいのは、何もリップルだけではありません。R3は、Rippleと全く同じことをしています。

彼らは1億ドル以上の資金をベンチャーキャピタルから調達しています。

なぜR3を、あまり耳にしないのかというと、彼らはXRPのような独自のコインを発行していないからです。彼らは世界の70の銀行と提携しています。

参考 R3公式r3.com

さらにはリップルの役割をさらに拡大したStellar(ステラ)も存在します。

リップルの創始者Jed McCalebによって作られました。個人間送金のためのリップルとして、さらに役割を拡大したStellar(ステラ)は明らかにリップルより競合他社という意味で脅威がありません。

リップルよりも成長余力がある可能性があります。IBM、オーストラリア、インドネシア、韓国の支払い機関と提携して裾野を広げています。

仮想通貨ステラ(Stellar/XLM)の2019年以降の価格予想! SCPの仕組みと将来性・今後

❹. XRPは分散化されていない

XRPの62%はリップル社が保有しています。

そして毎月10億XRPを市場に放出しています。今後継続して続けられるXRPの売却を考えれば、投資家は慎重にならざるを得ません。少なくともこの市場売却が終わるまでは直接的な売り圧にさらされることとなります。

また、下記のような記事もXRP投資に慎重になる理由です。

参考 仮想通貨で過去最大の寄付金 リップル共同創業者、サンフランシスコ州立大学に巨額XRPを寄付コインテレグラフ

我々が投資をして、価値を維持しているはずのXRPですが、寄付に使われています。銀行送金ではありません。もはや、何のためのコインなのでしょうか?これらも直接的な売り圧となります。

また中央集権的な通貨の弱点は、規制に弱いところです。

デジタル通貨が過去に失敗した理由は、集中型デジタル通貨を規制で殺すのが容易すぎるためです。ビットコインの分散技術は、2000年代のデジタルコイン(E-gold、Liberty Reserve、Tencentなど)の失敗から誕生しました。

リップルは、これらの初期のデジタル通貨と同じ弱点に直面しています。現実問題、XRPが有価証券に当たるのではないかと、集団訴訟されており、裁判で争っています。

❺. XRPは有価証券の可能性が拭えない

XRPは、有価証券であるという集団訴訟の真っ最中です。結論が出るまでは、2020年までかかります。過去のSECの見解では、間違いなくXRPは有価証券です。

詳しくは下記のリンクで解説しています。

リップル(XRP)は有価証券なのか? SECの見解と今後の展開

もし有価証券と判断が出れば、XRPの販売や購入に対して、株式と同様の規制を受けることになります。

過去の売却や、不透明な資金利用を巡って多くの問題が露呈するでしょう。市場はクラッシュし、XRPの価値が見直されることとなります。

❻. XRPの採用≠価格上昇ではない

以上あげたデメリットを払拭して、全てが計画通りに進んだと仮定します。

現在の100倍以上の銀行に採用されて、xCurrentと、xRapidを使用して、さらには巨大国際機関のSWIFTを打ち負かしたと仮定しましょう。さらには有価証券にも当たらないと裁判所が判断したとしましょう。

XRPは毎日5兆ドル規模の取引になります。XRPホルダーはとても幸せです。XRPの価格もmoonするのでしょうか?

しかし残念ながら必ずしもそうではありません。

銀行はXRPを保有することによる価格の変動リスクを負いたくありません。保持することで値上がり収益を狙う銀行はいません。

よって銀行は、なるべく短い期間、XRPを保有することになります。リップルネットワークの速さは4秒です。送金するときだけXRPを調達すれば良いわけです。

詳しくは、下記のリンクでトークンの定量的価値の測り方を解説しています。

ユーティリティトークンとセキュリティトークンの価格産出方法は?

つまり、XRPは欲しいときだけ調達すれば良いわけです。今の時価総額は明らかに大きすぎます。おそらくSWIFT程度の2億3000万ドルに落ち着くでしょう。現在のXRPの1280億ドルは明らかに高すぎます。

その点については、仮想通貨界隈では著名なインフルエンサーの大石さんも指摘しています。

まとめ

リップル社は非常に将来性の高い企業ですが、XRPに投資するのはかなりリスキーです。

まず国際的な送金にリップルが採用されるには、SWIFTと比較すると今の100倍近くの銀行と提携する必要があります。さらにはxCurrentのみでなく、xRapidを銀行が採用する必要があります。

また、他の有望なR3などのプロジェクトが失敗に終わる必要もあります。そして現在抗争中の裁判に勝利してSECの規制をくぐり抜けなくてはいけません。

もちろんSWIFTを駆逐できなかったとしても、リップルに価値がないわけではありません。しかし、それはSWIFTのシェアを奪えなかったことを意味しますから、明らかに今の時価総額は高すぎです。

さらに、言うならば、もしプロジェクトの懸念の全て払拭して、リップルが国際送金としての地位を確立したとしても、XRPを銀行が保有するメリットはありません。

なぜなら、利用するときだけ調達すればよいからです。よって、XRPは、およそ2億2300万ドル、つまり1コインあたり0.0023ドルの価値に収束するでしょう。

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