仮想通貨のマーケットは2018年終わりから下落相場が続いています。とりわけイーサリアムの価格下落は、他の仮想通貨と比較して大きく最高値から-93%も下落しています。
現在は、時価総額2位から陥落しリップル(XRP)にその座を奪われています。ETHとXRPの時価総額の差は5000億円と広がっています。(※再びイーサリアムが第2位に復帰しています)
しかし、これからイーサリアムは、このベアマーケットの暗いトンネルから抜け出すと考えています。イーサリアムの仕組みについては下記のリンクにて解説しています。

目次
イーサリアムの2019年の現状は?
イーサリアムの将来性を理解するために、現状を理解する必要があります。
まず、イーサリアムの2018年から2019年にかけてのチャートを見てみましょう。グラフは、下記の通り、大きく分けて3つの領域に分けることができます。
- 仮想通貨バブル
- バブルの崩壊
- 崩壊からの低迷
①. 仮想通貨バブル
まず、仮想通貨バブルについては、触れずにはいられません。バブル期にイーサリアムは15万円以上まで値上がりしました。現在は約2万円ですから、凄まじい価格です。
②. バブルの崩壊
しかし、バブルは長くは続かず、イーサリアム の価格は崩壊しました。段階的に価格を下げていき、一時は1万円以下になることもありました。
イーサリアムの価格の下落は、ビットコインよりも非常に大きなものでした。下記のリンクで、当時の状況を振り返ることができます。
下落が著しかった理由は、イーサリムをベースとしたICO需要の激減です。詐欺的プロジェクトが多かったICOに、規制強化の動きがあり、バブル崩壊と重なり大きな下落を引き起こしました。
イーサリアムの価格下落の原因について詳しくは下記に記載しています。

③. 崩壊からの低迷
現在では、価格の下落も底を打ち、安定的な推移をしています。
このように、全期間のチャートを見ると、価格変動が激しく、投資すべきとは思えないかも知れません。
しかし、下記のイーサリアムの共同創始者でありファウンダーのJoseph Rubin氏のツイートにある通り、価格は大きく変動ましたが、イーサリアムネットワークは成長を続けています。
市場規模が、アクティビティを反映することはない。非中央集権ネットワークは成長し続けています。
-100億 増加 毎日の@infura_ioが受けるAPIリクエスト
-100万 増加 @trufflesuiteのダウンロード
-100万 増加 @metamask_ioのダウンロード
-1.2万 増加 @Ethereumのノード
-4800万 増加 ユニークなイーサリアムのアドレス
-3倍 増加 LinkedInによる求人
仮想通貨のファンダメンタルは、ネットワークの強さだと私は考えます。価格が下落しようともイーサリアムネットワークは成長し、開発も進み続けています。
またイーサリアムの開発がどれだけアクティブかは、どれだけコードに更新があるか(コミット数)で図られます。下記がイーサリアム開発者コミュニティのコミット数です。
依然として毎日多くの更新があります。価格の下落とは、関係なく開発者はより良いネットワークとなるように更新を続けています。
またICOの規制強化は長期的にはポジティブです。詐欺的プロジェクトが2019年以降減少し、実需がETHの価値を維持する年になっていくはずです。
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2019年以降の開発ロードマップ
イーサリアムは4つの大きなアップデートを経て、最終形となります。
現在は3つ目のアップデート「メトロポリス」の途中の段階です。
アップデート名称 | 時期 |
---|---|
❶フロンティア(Frontier) | 2015年7月 |
❷ホームステッド(Homestead) | 2016年3月 |
❸メトロポリス(Metropolice) | 2017年9月〜4月 |
❹セレニティ(Serenity) | 未定 |
メトロポリスはさらに3つに細分化されてアップデートされます。「ビザンチウム」と「コンスタンティノープル」、そして「イスタンブール」です。
もともと、メトロポリスアップデートは「ビザンチウム」と「コンスタンティノープル」の2つで終了予定でした。しかし、これら二つを実装完了後、「イスタンブール」が追加され、メトロポリスは3つに分割される形となりました。
アップデート名称 | 時期 | |
---|---|---|
メトロポリス(Metropolice) | ビザンチウム(Byzantium) | 2017年9月 |
コンスタンティノープル(Constantinople) | 2019年2月 | |
イスタンブール (istanbul) | 2020年12月 |
直近のアップデート「コンスタンティノープル」の内容
2019年2月に「コンスタンティノープル」が無事に完了しました。
コンスタンティノープルは、EIP1234と呼ばれる大きな変更がありました。この変更はマイニング報酬を4ETH→3ETHに変更し、採掘難易度を高くする変更でした。
イーサリアムのコンスタンティノープルとは何か?わかりやすく解説
つまり、需要と供給で言うところの、供給サイドが減少するわけです。ミクロ経済学的には、価格は高くなります。
10分で分かる「ミクロ経済学 」入門 | 初心者にも分かりやすく基礎を解説
さらにはEIP145などイーサリアム仮想マシンの性能向上などの変更も含まれており、イーサリアムの需要面でも高まると考えられます。
つまり供給面と需要面において大幅に改善しています。価格にポジティブに働かないはずがありません。よく過去のアップデートでは、あまり価格の変動がなかったと言われていますが、過去のアップデートではマイニング報酬の減額は行われていません。
実際に下記がアップデート付近の価格推移です。マイニング報酬が減ることによって価格がほぼ1.5倍に切り上げています。これはEIP1234によって供給量が2/3になったことによる影響をそのまま表していると言えるでしょう。
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新たなアップデート「イスタンブール」とは?
コンスタンティノープルの実装後に提案された、イスタンブールですが、下記のEIPが実装予定です。
30以上のEIPが予定されていますが、代表的な4つのEIPを紹介します。
❶. EIP 1057 ProgPoW
イスタンブールで最も重要なアップデートはProgPoWです。過去何度か提案されていたものが、実装することが正式決定された形です。

これは、マイニングマシンのASIC耐性を高めるアップデートです。
イーサリアムの、現在のEthashと呼ばれるアルゴリズムは、もともとは、ASIC耐性を備えたアルゴリズムとして誕生しました。しかし、現在では、マイニングマシンも進化し、GPUマシンの50%以上ASICマシンは効率が良くなっています。
特定のマシンのみ効率的にマイニングが可能になると、マイナーの寡占化が進みます。特定の集団が力を得ると、マイニングを放棄することで開発を妨害したり、敵対的なハードフォークを進めかねません。
これらは、ビットコインで起きていることであり、マイナーが分散化されていることは、セキュリティにとってとても重要です。
このアップデートで、ASICマシンであっても20%程度しか効率化しないようなアルゴリズムに変更しようとしています。
❷. EIP-616 EVM(イーサリアム仮想マシン)の変更
EVMはイーサリアム仮想マシンですが、簡単に言うと、プログラム言語の翻訳機だと思ってください。
詳しくは下記で解説しています。

この翻訳機で、適切なエラーチェックができることが開発する上では大切です。このアップデートによって、コード実装の分析を安易にし、実装コストを削減します。
❸. EIP-1108 Gasコストの削減
イーサリアムは度々ガスコストの増加に直面しています。ビットコインにおけるトランザクション手数料だと思って貰えば問題ないです。
詳しい仕組みは下記で解説しています。
イーサリアムのGas(ガス)の仕組みを図解。設定額の目安や計算方法を解説!
この価格が高くなり過ぎれば使い物になりませんから、このコストの削減は急務です。
❹. EIP-1559 ETH1.0向けに手数料マーケットの変更
この変更は、現在のオークション型の手数料市場を変更することが目的です。
イーサリアムの手数料は、トランザクションが増えれば増えるほど高騰するようになっています。それらをETH1.0に向けて変更を加えます。
この変更によって、ユーザーは不必要な手数料を払う必要がなくなります。
重要な4つEIPを紹介しましたが、全てのEIPを確認したい方は、githubで確認することができます。なお、実装状況次第では、新たなEIPが追加されたり、また、実装を見送るEIPも存在する可能性があります。
イスタンブールの時期は?
イスタンブールの予定時期は2019年12月4日に決定しました。
イスタンブールまでの予定は下記の通りです。
- 2019年7月19日 主要なクライアント実装の最終期限
- 2019年7月 CoreDev計画会議
- 2019年8月14日 testnetネットワークのアップグレード予定日(Ropsten、Görli、またはad-hocテストネット)
- 2019年10月8日〜11日 DevCon5大阪府
- 2019年12月4日 イスタンブールのメインネットのアップグレード予定日
最終形のセレニティが解決すること
さらには2019年には、最終アップデート「セレニティ(Serenity)」が行われると期待されます。
このセレニティは、キャスパー(イーサリアムのプルーフオブステーク :PoS)とシャーディング (Sharding)によって、ブロックチェーンの処理性能を大幅に向上させます。
さらには、キャスパー(プルーフオブステーク)へ移行することにより、ETHをステーキングすることで、マイニング確率が上がる方式へと変更されます。
イーサリアムのキャスパー(Casper)とは何か?わかりやすく図解
これにより考えられることは、機関投資家や、中央集権的なエクスチェンジが、多くの資金をイーサリアムネットワークにステークすることです。
資金が固定されることで流通量が減るため、イーサリアムの価格が押し上げます。しかもステークされるETHは、個人レベルではなく企業のレベルで多くのETHがステークされます。
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様々な人の2019年のイーサリアム価格予想
2019年のイーサリアムは、現在の暗い相場とは比較にならないくらい楽しみな点が多いです。
投資家や、開発者は何度もその点に関して言及しています。下記がそのリストです。
①. Joseph Raczynski
Joe technologist.comの創始者で、ツイッターのフォロワーが15万人以上のジョセフは、イーサリアムの2019年の価格は1200ドルに到達すると予測しています。
彼はPoSのコンセプトが機関投資家を呼び込むだろうと予測しています。
②. Ian McLeod
Ian McLeodは、トーマスクラウンアートの技術専門家です。彼は、2019年には予想は500ドル以上になると予測します。さらには5年以内にビットコインのシェアの半分をイーサリアムが奪うと予想しています。
③. Nigel Green
Nigel Greenは、国際的なコンサルティングファームのdeVereのCEOです。彼の予想ではイーサリアムは2019年に2500ドル以上になると予想しています。
その理由については、より多くのユーザーがイーサリアムプラットフォームを利用することになることによると語っています。
④. Trading Beasts
Trading Beastsというウェブサイトによると、2019年の終わりにまでに900ドルに達すると述べています。2019年の平均価格は650ドルと予想しています。
⑤. Brian Schuster
Brian SchusterはArk Capital LLCの創始者です。彼は、5年以内には100,000ドルに到達すると予想します。かなり楽観的な予想ですが、仮想通貨のゴールドとしての地位をイーサリアムが獲得すると述べています。
結論: 2019年の価格予想
2019年の価格は15万円と予想します。その理由は、イーサリアムのネットワークの価値を高めるアップデートが2019年には多く行われます。さらに、Devcon4にて、イーサリアムの創始者であるVitarikは、Ethereum1.xのプランを作るよう呼びかけました。

ここで注意して欲しいことは、価格については予測が非常に難しいことです。それ以上に、価格形成にポジティブに働く各種要因に注目し投資判断を行なって欲しいと思います。
つまり、イーサリアムは2019年にかけて1.xという、正式なバージョンがつくことになります。それは多くの機能において、実験ではなく実用に耐える状態に変わることを意味します。暗号通貨の研究者であるEric Wallによると、2019年には多くのプロジェクトがイーサリアムを使うようになりドミノ倒しのようにその効果が波及するといいます。
私が「イーサリアムの購入」におすすめしたい取引所はLiquid(リキッド)です。イーサリアムの国内取引高No1で圧倒的に安くイーサリアムを購入することが可能です。
イーサリアム購入におすすめしたい取引所
非常に将来性の高いイーサリアムですが、購入におすすめしたい取引所はLiquidです。
おすすめする理由は下記の通りです。
- イーサリアムの流動性・取引高がNo1
- 現物取引の手数料が無料
- 安全性(セキュリティ)が非常に高い
❶. イーサリアムの流動性・取引高がNo1
取引所「Liquid」は、イーサリアムの取引高が国内取引所の中で1位です。
イーサリアム取引量 ランキング | 国内取引所 | 取引量 |
---|---|---|
1位 | Liquid(旧QUOINEX | 347 BTC |
2位 | Zaif | 185 BTC |
3位 | bitFlyer | 60 BTC |
つまり、国内取引所の中で最も活発にイーサリアムが取引されていますから、スプレッドが非常に狭くお得にイーサリアムを購入することができます。
上の画像がある時点でのLiquidのイーサリアムのスプレッドですが26円付近で推移しています。これだけ狭いスプレッドを実現している取引所は他にありません。
ちなみにLiquidはビットコインの取引高も国内No1です。
上の画像の水色の部分がLiquidです。Liquidは、ビットコインにおいても取引高が非常に多くお安く購入することができます。
❷. 現物取引の手数料が無料
Liquidは国内取引所の中では珍しく現物取引の手数料が無料です。
![]() 公式HP | アルト:0.2% | |
![]() 公式HP | ||
![]() 公式HP | Taker:0.15% | |
![]() 公式HP | Taker:0.1%〜 | |
![]() 公式HP | ||
![]() 公式HP | ||
![]() 公式HP | Taker:0.01% |
上記リストを見ると、取引所形式での販売で現物取引の手数料が無料の取引所は「Liquid」と「BITPOINT」しかないことがわかります。
BITPOINTは、イーサリアムの取引高が少なくスプレッドも開きがちです。イーサリアムを購入するなら、やはりLiquidがおすすめです。
❷. 安全性(セキュリティ)が非常に高い
Liquid(リキッド)の安全性は国内No1です。何より顧客資産は100%コールドウォレット管理のためハッキングのリスクは非常に低いです。過去に何度も繰り返しているハッキング事件の原因は、ウォレットをオンラインで管理する「ホットウォレット」が原因で起きています。
下記で過去に起きたハッキング事件を全てまとめていますが、ホットウォレットが原因で起きたものが非常に多いです。

安全性についてはより詳しく下記のリンクにて解説しています。

まとめ
イーサリアムの価格の下落の、とりわけ大きな要因はICO需要の減少です。
2017年にETHで多額の資金調達をしたICOの多くは、中身のない、粗悪な、そして詐欺的なものも多く、実態とかけ離れた価格をつける一因となりました。
しかしそれは、法的規制がままならない中で、イーサリアムを利用する人々によって引き起こされたことであり、イーサリアムネットワークや開発者には何ら落ち度はありません。
インターネットが蜂起したころ、違法アップロードが蔓延したように、イーサリアムにおいても試練の時期です。法的枠組みの整理と、正しいイーサリアムの活用が広がることで、これからは実需によって価格を形成していく時代となることを期待します。
イーサリアムの購入ならLiquidが圧倒的におすすめです。
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