仮想通貨 / ビットコインカストディとは何か? そしてなぜ重要なのか?

ビットコインのカストディサービスのBakktが最近注目を浴びています。カストディは暗号資産全般にとって大きな一歩として取り上げられています。

ETFBakktの重要性については、下記のリンクで解説しています。

BakktとビットコインETFが仮想通貨市場に与える影響。ゴールドETFと比較。

この記事では、まず、仮想通貨のカストディとは一体何なのか解説します。既存の金融商品のカストディとの違いも解説します。その後、カストディが市場にとってなぜ非常に重要な意味を持つのか解説します。

仮想通貨カストディサービスとは何か?

カストディとは、日本語で「管理」です。つまり仮想通貨を管理・保管するサービスです。

伝統的な金融機関における、銀行預金(普通預金や当座預金)もカストディサービスと思われがちですが、異なります。銀行預金の場合、あなたの預金は、他の誰かに貸し出すことを許されています。それと引き換えに利子を得ているわけです。(日本では利子は限りなくゼロに近いですが...

カストディサービスとは、あなたの資産を、そのまま保管します。誰に貸し出すこともできません。また、それだけではなく、資産の損失が発生した場合に保証や保険を提供しています。その代わり利用者は手数料を支払います。

カストディサービスとは?
  • 資産を所有者に代わって保管・管理を代行する業務
  • 銀行預金とは異なり、預けた資産を他に使うことはできない
  • 手数料を払う代わりに盗難や倒産した場合の損失を保証する

なぜカストディが重要なのか?

ここまでの話では、カストディは仮想通貨市場にとって重要なことに思えないかもしれません。

しかし、カストディサービスの拡大は仮想通貨市場にとってとても重要です。なぜならば、機関投資家は投資先に対してリスクを負いたくないためです。ビットコインは、他のどの金融商品よりも高いパフォーマンスを発揮し続けていますが、一方で機関投資家は投資に慎重です。

その理由は、ハッキングのリスクです。仮想通貨のハッキングによる盗難は、今でこそ少なくなったと考える人もいますが、実はいまだに毎年繰り返し起こっています。機関投資家は、投資をする際に、そのリスクを考慮して資産が25%減少した状態で仮想通貨を使用、保管しています。あるいはもっと多いかもしれません。

そしてそれは、特に伝統的な市場で数十億ドルを投資する企業にとって大きな問題です。彼らは、すべてを失う危険性が高い1000%の成長よりも、年間50%のパフォーマンスを望んでいます。

つまり、カストディサービスが拡大することで、ハッキングのリスクのために投資を躊躇していた機関投資家への投資の扉を開く可能性があります。


カストディと同様、重要な金融商品としてETFが存在します。仮想通貨のETFが成立すれば、カストディと同様多くの投資家を呼び込むことができます。ETFの重要性については下記のリンクで解説しています。

BakktとビットコインETFが仮想通貨市場に与える影響。ゴールドETFと比較。

金利を安全に得ることができる

ビットコインなどのPoW通貨は、カストディサービスによって安全に保管することが大きなメリットです。一方で、PoS(Proof of Stake)通貨をカストディで保管すれば、安全に金利(ステーク 報酬)を受け取ることが可能です。

Dashや今後PoS以降を予定しているイーサリアムなどは、カストディサービスが拡大することで大きなメリットがあります。機関投資家は、価格変動のリスクを受け入れるのみで、受動的にステーキング報酬を受け取ることができるため、機関投資家が仮想通貨へ投資する際の大きな呼び水となるでしょう。

カストディはボラティリティの低下をもたらす

カストディは機関投資家の投資を呼び込むことができるだけでなく、ボラティリティの低下をもたらします。

その理由は、カストディによって多くの資金がロックされるからです。機関投資家は、個人投資家とは比較にならない膨大な資金を取り扱っています。その膨大な資金が、カストディによって動かぬ資金となります。

機関投資家は、我々よりも、より長期間にわたって大きなリターンを期待します。個人投資家と異なり資金力があるためです。ビットコインをはじめとする仮想通貨市場の問題点として、ボラティリティの高さがあります。

ボラティリティとは?
ボラティリティとは価格の変動性のこと。変動幅が大きいほどボラティリティが高いと呼び、変動幅が小さいほどボラティリティが低いと呼ぶ。

ボラタリティが低下すれば、機関投資家にとっては、さらに安定的な投資先となります。カストディの拡大は、仮想通貨が他の金融商品と同様の地位を確立するためにとても重要な一歩ということです。

まとめ

カストディサービスはとても地味なサービスのように見えますが、仮想通貨市場の健全化にとってとても重要な出来事です。様々なメリットについて説明しましたが、まとめると下記の通りです。

  • カストディサービスは、ハッキングのリスクから投資を躊躇していた、機関投資家を呼び込む
  • PoS通貨などは、カストディによって、安全にステーキング報酬を得ることができる
  • 個人投資家とは比較にならない膨大な資金が、ロック(動かぬ資金)となる
  • 多くの資金がロックされるため、ボラティリティの低下を生み、さらに安定的な投資先となる

カストディサービスが拡大すれば、ビットコインが他の伝統的な金融資産と同様の地位を確立するための大きな第一歩となるでしょう。仮想通貨市場の低迷は続いていますが、これらサービスが拡大することで、徐々に改善されていくと考えます。

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