ビットコインとビットコインキャッシュのスケーラビリティ問題解決策の違い

ビットコインはブロックサイズが1MBに制限されており、その結果、取引詰まりの問題が発生しています。
この問題はスケーリング問題と呼ばれ、大きく二つの解決策が考えられています。

スケーリング問題の2つの解決策

スケーリング問題の解決策として下記の二つの方法が考え出されました。

  • 【解決策1】ブロックチェーンの外側で取引を行うオフチェーン取引が可能な実装を行い解決する方法
    →ビットコインコア派が支持→現在のビットコイン(BTC)として開発
  • 【解決策2】ブロックサイズを1MB以上に引き上げる
    →一部の開発者が支持→現在のビットコインキャッシュ(BCH)として分岐

各解決法について詳しく説明します。

解決策1 オフチェーン取引(ビットコインの解決策)

スケーリング問題の解決策の一つ目は、ブロックチェーンの外側のオフチェーンで取引可能な実装を行うことです。この方法はビットコインを初期から開発していたコア開発者が支持をしており、ビットコインに導入しようと開発が進められています。オフチェーン取引の一つとして実用化に最も近いのがライトニングネットワークです。

ライトニングネットワークに関して、詳しく知りたい方は下記を参照してください。

【徹底図解】ライトニングネットワーク(lightning network)の仕組み

またライトニングネットワークは開発が進んでおりα版が公開され実際に動くところを確認可能です。ビットコインキャッシュへ分裂した当時はライトニングネットワークの実現は非常に難しいと言われていましたが、現在は実現性を帯びてきたと言ってよいでしょう。

ライトニングネットワーク最終版がビットコインでのテスト運用を成功

解決策2 ブロックサイズを1MB以上に引き上げ(ビットコインキャッシュの解決策)

この解決策はシンプルに、ブロックサイズを1MB以上に拡張する方法です。
この方法は、主にマイナー達が支持している解決策で、ビッグビロック派と呼ばれビットコンキャッシュへと分裂しました。

Segwit2x中止でビットコインが暴落

ビットコインはブロックサイズの引き上げを行っていないですが、2017年11月16日にSegwit2xと呼ばれるブロックサイズを引き上げるハードフォークが予定されていました。このハードフォークは中止されましたが、この中止をきっかけにビットコインキャッシュ(BCH)の価格が高騰し、逆にビットコインの価格が暴落しました。
これらが起きた原因は、ビッグブロック派のマイナー達が、ビットコインを見限り、ビッグブロックのビットコインキャッシュに大移動を行なったためです。

このようにビッグブロック派とスモールブロック派は、市場で争い合わなくてはならないほど、解決できない根深い問題があります。そこで一つの疑問が湧いてきます。なぜそこまでして争わなくてはいけないのでしょうか。

コア開発者の主張

コア開発者達が、ブロックサイズを1MBに抑えたい理由は、中央集権化を起こさないためだと言われています。ビットコインのブロックチェーンネットワークはオープンソースで誰でもインストールして使用することができます。ブロックサイズが大きくなると、インストールに必要な容量が増えることになるため、ハードウェア容量を大量に確保できる限られた人しかノードになれなくなります。つまり中央集権化されてしまう可能性が高まります。

ビットコインの基本的な仕組みに関しては下記を参照ください。

【誰でもわかる】ビットコイン(bitcoin)の仕組みを分かりやすく図解

主張の真偽

ブロックサイズが増えることで、中央集権化が進むという主張は一見正しそうですが真偽はわかりません。ブロックチェーンノードを構成するのは、すでにマシンパワーを持つ限られたコア層のみです。とはいえ一度ブロックチェーンを引き上げを許すと、恒久的に引き上げを容認するようになることは問題です。これを問題視しているといえば納得はできますし、真偽を判断するのは非常に難しいです。

ライトニングネットワークの問題

ライトニングネットワークは、簡単にいうとA→Bに送金したい場合に、A→BとB→Cがペイメントチャネルを開いていれば、A→Cに送金できる仕組みです。詳しい仕組みは下記を参考にして頂ければと思います。

誰でも分かる!ビットコインSegwit2x 図解付き

果たしてこの方法で、中央集権でない分散されたネットワークを構築することは可能でしょうか?
それは非常に難しいと言われています。ごく少数の限られた人がハブになる中央集権化されたネットワークとなります。

ライトニングネットワークは、デポジットを連鎖させる仕組みです。デポジットを大量にできる限られた人にトランザクションが集中します。トランザクションが分散しなければスケーリング問題が結局のところ再燃します。いずれにせよ技術的なブレイクスルーが必要です。

こちらに翻訳がライトニングネットワークの問題について詳しく書かれています。

ビットコインキャッシュ支持者の主張

ビットコインキャッシュ支持者が、ブロックサイズ引き上げをしたい理由が、取引手数料を下げたくないためだと言われています。ライトニングネットワークのようなオフチェーン取引が可能になると、ビットコインネットワークのトランザクションが減るため取引手数料が下がります。

取引手数料はマイナーに支払われます。手数料の低下はマイナーにとっては死活問題です。

まとめ

どちらの主張も論理的には整合性があるかと思います。ビットコインキャッシュとビットコインは将来的にどうなっていくのでしょうか。ちなみに私は、両方とも同量のコインを保持しているのでポジショントークをしたいわけではありません。いずれにせよ、様々な障壁を乗り越えて、より良い形にビットコインが発展していって欲しいと切に願っています。

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