QASHは、2017年10月に100億円以上の資金を調達し、大成功を収めたICOトークンですが1年ほど経過した現在の進捗は順調なのでしょうか?
この記事では、ホワイトペーパーに記載されているロードマップを解説するとともに、「現在どのような進捗」で「ロードマップをどのように修正」し開発を進めているのか徹底解説します。
QASHの特徴と将来性に関して、知りたい方は下記の記事にて解説しています。

QASH(キャッシュ)のロードマップ
QASH(キャッシュ)のロードマップは、公式のホワイトペーパーに記載されています。
現在は、2018年のQ2ですので、ロードマップの予定ではQUOINE LIQUIDの公式開始が予定されていました。
実際の進捗ですが、9月4日にQUOINEの公式リリースが発表されました。
大変お待たせしましたが、ついにLiquid by Quoineを公開しました!
ついにこの日を迎えられ、非常に、感慨深い気持ちです。
気持ちを新たに、また着実に、そして確実にユーザーさま本位のサービス実現に励みます。
わくわくが、止まりません。。https://t.co/xQMMRxvvU7
— Mike Kayamori (@MikeKayamori) 2018年9月7日
資金調達のみを行って、開発をほとんど行わないICOプロジェクトが多い中で、これだけロードマップの予定通りに開発を進めているQUOINE社は、非常に有力なプロジェクトであると言えます。

2019年以降のロードマップ最新版
Quoine社はホワイトペーパー通りに開発を進めてきましたが、2018年の後半にロードマップを更新しています。
大きく変更された点は、2019年のQ2にQASHブロックチェーンに移行すると記載されていますが、ブロックチェーンではなく、分散型台帳(LDL)に以降に変更されています。
現在はアルファ版の公開に向けて開発が進められています。
今後の予定について
ホワイトペーパーに記載の予定は、下記の通りの実装が予定されていました。
- 2018年Q3 ダイレクトマーケットアクセス開始
- 2018年Q4 プライムブローカレッジ開始
- 2019年Q1 アセットマネジメントおよびインベストバンキングサービス拡大
- 2019年Q2 QASHブロックチェーン開始
- 2019年Q3 正式な銀行免許取得
しかし2018年の後半に公開された公式のロードマップによると一部の項目が調整されています。変更された内容も含めて解説していきます。
2018年Q3 ダイレクトマーケットアクセス開始(削除)- 2018年Q4 プライムブローカレッジ開始
2019年Q1 アセットマネジメントおよびインベストバンキングサービス拡大(削除)- 2019年Q2 QASHブロックチェーン開始→LDL(分散台帳)に変更
- 2019年Q3 正式な銀行免許取得
(追加)
- Liquid Black(リキッドブラック)の提供
- Liquid Mobile App(リキッドモバイルアプリ)の提供
- 内部ワールドブック - 追加的な通貨の組合せ
- 外部ワールドブック
- トークンセールのQASHボーナス
- クレジットカードによる資金調達
一部の機能が予定から削除されましたが、かなり多くの魅力的な機能がロードマップに追加されています。
2018年Q4 プライムブローカレッジ開始
プライムブローカレッジは、上記のダイレクトマーケットアクセスを実現するために、「法定通貨管理」を銀行と協力することで進め、サービスとして提供することです。
プライムブローカレッジは
- ダイレクトマーケットアクセス
- 銀行との提携による法定通貨管理
をコア技術として、サービスを開始します。主に機関投資家に向けてサービスを提供します。このサービスにより機関投資家の参入を促し、さらなる流動性の拡大が実現します。
2019年Q2 QASHブロックチェーン開始→Liquid Distributed Ledger(LDL)に決定
QASHは2019年Q2に、独自のブロックチェーンに以降予定でしたが、週報で独自の分散型台帳(DLT)に移行すると変更がありました。
参考 2018年7月14日(土)の週報仮想通貨業界で真面目に働く社長のブログその理由としては、フィンテックベンチャー向けのシステムを提供することを考えた場合、ブロックチェーンよりも分散型台帳の方が適していると判断したためです。
今後2019年に向けてQASHは、フィンテックベンチャー向けのオープンソースとして公開され、コミュニティによって開発が進められる仕組みに移行します。
2019年Q3 正式な銀行免許取得
最後は、銀行免許の取得です。仮想通貨取引所が、銀行の免許を取得するには様々な障壁がありますが乗り越えて欲しいと思っています。
仮想通貨取引所が、銀行免許を持っていることのメリットは計り知れません。銀行口座を持っていれば直接仮想通貨を購入することが可能になるかもしれません。面倒な入金もいらなくなるかもしれません。
将来的にビットコインが日常で使われることになれば、銀行がビットコインの貸し出しをするなども可能かもしれません。銀行が行ってきた、サービス全般が免許を持っていることで可能になるということは非常にクリプトの世界では重要です。
以下の予定は、実施日の目処が明確に示されていない機能です。
Liquid Black(リキッドブラック)の提供
Liquid Black(リキッドブラック)は、Liquid(リキッド)のお客様の上位口座で、様々な特典や恩恵を受けることができるようになる機能です。
Liquid Mobile App(リキッドモバイルアプリ)の提供
Liquidのアプリ版は、ライト版として簡易的な機能しか備えていません。
Liquid Mobile Appは、パソコンでトレードできる機能をすべて備えた、高性能のトレードツールを備えます。
内部ワールドブック - 追加的な通貨の組合せ
Liquidは内部の通貨の組み合わせをさらに増やすことによって、より巨大な流動性を生み出します。
外部ワールドブック
外部ワールドブックは、現在進めている世界各地の提携企業と「取引板」を一つにまとめます。
この機能が入ることで、Liquidは世界で有数の流動性を生む取引所になります。
トークンセールのQASHボーナス
様々なICOやSTOなどのトークンセール時にQASHを利用して購入したらディスカウントが発生します。
QASHトークンのユーティリティ一つであり、QASH価格にもポジティブに働きます。
クレジットカードによる資金調達
クレジットカードで、仮想通貨を購入することが可能になります。
2019年2月に上記機能はすでに実装されました。クレジットカードで仮想通貨を購入することができる日本の取引所はLiquidのみです。
以下は最新のロードマップでは記載が消えていますが、ホワイトペーパーには記載があった機能群です。
2018年Q3 ダイレクトマーケットアクセス
ダイレクトマーケットアクセスは、機関投資家が市場に対して直接注文を出す方式です。個人投資家は、一旦取引所のシステムを通じて仮想通貨の取引を行うのですが、機関投資家には直接売買する権利を与えます。
金融庁では、ダイレクトマーケットアクセスについて下記の通り記載しています。
ダイレクト・マーケット・アクセス(DMA)、あるいはスポンサード・アクセスとは、顧客投資家が 証券会社の MPID(Market Participant Identifier, 会員識別番号)を使って直接的に取引所や ATS に 取引を発注する慣行である。いったん証券会社のシステムを経由する従来の発注方法比べ、高速の執 行23、高度・複雑な取引戦略(アルゴリズムなど)の利用などの点で優れるとされ、利用が拡大してい る。
主に、機関投資家向けのサービスですが、このサービスが提供されると機関投資家が仮想通貨取引に参入しやすくなるため資金の流入が考えられます。
2019年Q1 アセットマネジメントおよびインベストバンキングサービス拡大
アセットマネジメントとは資産管理業務、インベストメントバンキングは投資銀行業務の意味です。投資銀行や機関投資家向けに、資産管理や投資、トレードなどのアドバイスや関連サービスを拡大することです。
具体的には、どのようなサービスが提供されるかはまだ公表されていませんが、非常に楽しみです。
QASHを利用することでサービスを利用できるなどが可能になれば、QASHの利用価値が上昇することになるので価格上昇が見込めます。
まとめ
QASHは1年半ほど前にホワイトペーパーが公開されてから、ほぼロードマップ通りに開発を進めていました。
これだけ開発が順調に進んでいるICOはかなり珍しいです。2018年後半に一部のロードマップを更新していますが、従来の予定よりもさらに大規模な構想が提示されて開発が進められています。
2019年はLiquidはさらに開発を拡大させて、QASHのユーティリティを拡大し価格上昇を期待したいところです。
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