イーサリアムの先物「CBOE」が価格に及ぼす影響は?価格は上がる?

イーサリアム(Ethereum)は、2018年内にもシカゴオプション取引所(CBOE)に上場するとビジネスインサイダーが報じました。

ビットコインも昨年末に、CBOEに上場し2万ドルまで上昇しました。イーサリアムもビットコイン同様に上場を果たすわけですが、同じように価格上昇を見込めるのでしょうか?

シカゴオプション取引所(CBOE)とは?

「cboe」の画像検索結果

シカゴオプション取引所とは、アメリカ合衆国のイリノイ州のシカゴにある、世界有数の取引量を誇るデリバティブ(金融派生商品)取引所です。かつて非公認で行われていたオプション取引を、一定の規制の下に、オプション市場の形成を目指して、1973年に設立されました。

かなり歴史と権威のあるオプション取引所です。

オプション取引とは?

わかる方は読み飛ばしていただいても良いですが、そもそもオプションとはなんでしょうか?

オプションは、簡単に言うと「買う権利」と「売る権利」を売買することです。

例えば、あなたが、Aさんから自転車を1万円で購入したいとします。しかし、あなたは現在手持ちのお金がなく、1ヶ月後の給料まで自転車代を払えません。もし、1ヶ月の間にあなた以外の人から自転車が買われてしまったら困ります。

そこであなたは、「1ヶ月後に自転車を1万円で買う権利」が欲しいとAさんに言います。Aさんにとっては、その権利を与えてしまったら1ヶ月間自転車を売ることができなくなりますから、ただでは譲りません。そこで、Aさんはその権利を1000円で売ろうとします。

あなたは1ヶ月後に自転車を1万円で買う権利を1000円で買いました。この権利がオプションというわけです。またオプションには必ず期限(権利行使日)があります。

逆に、少しややこしいですが、売る権利というのも買うことも可能です。期日(権利行使日)に一定価格で売ることができる権利です。

オプション自体の売買

オプション取引所では、このオプション自体を取引しています。

売る権利や買う権利が買われています。つまり、権利行使日までに値段が下がると思われていれば、売る権利が多く買われます。これは買う権利はコールオプション、売る権利はプットオプションと言われています。

MEMO
買う権利は「コールオプション」
売る権利は「プットオプション」

例えば、ETHを1ヶ月後の権利行使日に3万円で売る権利を購入し、ETHが3万円から2万円に値下がりすれば1万円の利益が得られます。逆に、その価格まで下がらなければ権利を行使せずにオプション代金のみの損失となります。

つまり、相場が逆に大きく動いた際は、オプション購入代金だけが損失となるため、リスクを抑えつつ投資が可能なので、大口投資家が参入しやすい環境なんですね。

イーサリアムのCBOE上場の価格への影響

ビットコインはCBOE上場によって2万ドル近くに上場する大相場となりました。イーサリアムも同じようにこの上場によって価格を上げられるのでしょうか?

それは短期的にはかなり難しいのではないかと考えています。

ビットコインと大きく異なる点は、市場の状況です。ビットコインがCBOEに上場した際は、仮想通貨市場に巨額のマネーが入り込み買い圧力が強かった時代でした。

オプションは、「買う権利」と「売る権利」の取引です。上昇トレンドが強い相場では、上昇に賭けた「買う権利(コールオプション)」が機関投資家によって大量に買われました。それがより顕著な上昇トレンドを加速させて昨年のバブルを引き起こす引き金となりました。

逆に、直近のイーサリアムは年始に1000ドルの価格をつけた後、300ドル近くまで下がる下落トレンドから抜け出せていません。下落の原因については下記のリンクで解説しています。

【9月最新】イーサリアム(ETH)暴落の3つの原因 | 最安値更新の理由

この厳しい状況下で、オプション取引によって巨額のマネーが流入すれば、その下落基調をより一層強めるだろうと考えます。

先物は現物資産を保有しない

先物は投資家に原資産を所有する必要はありませんが、それに対して賭けることが可能なわけです。

現在の市場環境下では、人々はイーサリアム(ETH)をショートするために先物市場を利用する大きなインセンティブがあります。売るリスクを最小に抑えながら大量の売りオプションを購入できるからです。

流動性にとってはポジティブ

「liquidity png」の画像検索結果

流動性の小さな仮想通貨市場にとって取引数が増えるのは非常にポジティブです。

しかし流動性が非常に小さな市場に、巨額マネーが入り込む先物オプション取引は非常にリスクも含んでいるわけです。

例えば、大口投資家や機関投資家が、売る権利(プットオプション)を大量に購入して、「権利行使日近くで大量にETHを売却して下落トレンドを作り出し、プットオプションを売りさばく」ということをします。そこであげた利益で、ETHを買い戻すということが可能です。

過去に何度も、そのような疑いのある動きが見られており、市場の健全化の意味では取り締まらなければなりません。法整備などが必要なのはそのためです。

重要なのはイーサリアムETF

「etf free icon」の画像検索結果

価格形成に直接的にポジティブな影響を与えるのはETFです。

その理由は、投資家が直接的に現物のETHを購入する可能性が高まるからです。ビットコインのETFが否決され続けていますが時間の問題だと考えられますし、ETHのETFもいずれ登場すると考えています。

まとめ

年末にかけてCBOEの登場で、もしイーサリアムがこの下落トレンドを抜け出せない場合、かなり厳しい状況下に置かれると判断します。200ドルを割れを覚悟しなくてはいけません。

逆にトレンドが上昇に転じ始めていれば、ポジティブに働くかもしれませんが、イーサリアムのアップデートの進行から考えると、スケーラビリティ問題は未解決で、まだまだ問題が多いことを考えると投資家は慎重にならざるを得ない状況だと考えます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です