ビットコインはなぜ価値があるのかを様々な観点から解説。ビットコイン批判への回答

ビットコインは、2018年の初めに200万円近く値をつけた後、バブルが崩壊し一時は40万円程に下落しました。多くの人が仮想通貨は「終わった」と考え、ただの投機対象だと非難しました。しかし、ビットコインは現在では120万円程を推移しており強気相場が回復しつつあります。

かなりの短期間で価格を回復させたビットコインですが、私は依然として強気の相場が長期で続くと考えています。

この記事ではビットコインの本質的価値を、様々な観点から考え、なぜ価値があるのかを理解します。

観点1: 通貨の機能

よくビットコインの通貨としての機能に言及して批判する人が多くいます。ビットコインは通貨としての機能を果たせていないと。

通貨は、大きく3つの機能が揃うことで、通貨として機能するとされています。その3つが以下です。

  1. 価値の尺度
  2. 価値の交換
  3. 価値の保存

ビットコインに対する大きな批判の1つに、価格の乱高下が激しすぎて、「. 価値の交換」機能を果たせていないというものです。

この批判は、部分的には正しいですが、間違った批判です。

価格の変動が大きいことは、価値の交換に不向きなだけであって、その機能が存在しない、完全にない訳ではありません。そしてこの価格の変動は保有する人が増えれば増えるだけ、小さくなっていきます。つまり、鶏と卵のような関係で、通貨として認める人が増えれば、「. 価値の交換」機能は強化されるわけです。

観点2: 金融資産としての観点

もう1つの考え方として、ビットコインを金融資産として捉えた場合に、価値はあるのか?という疑問です。

代表的な批判の1つは、株式などと違い、明確なファンダメンタルズが存在しないビットコインは本質的には無価値であるというものです。

株式は、ざっくり言えば会社の業績というファンダメンタルズがあり、それが株価の裏付けになります。しかし、ビットコインにはそれがないという批判です。

ファンダメンタルズとは?
ファンダメンタルズとは、国や企業などの経済状態などを表す指標のこと。
国や地域の場合、経済成長率、物価上昇率、財政収支などがこれに当たり、企業の場合は、売上高や利益といった業績や資産、負債などの財務状況が挙げられます。

ファンダメンタルズをもとに株価や為替の値動きを予測することをファンダメンタルズ分析といいます。

こちらも、部分的には正しいですが、誤りです。そもそも株式におけるPERやPBRといった指標も、全社の平均値で高い安いを判断しているだけですし、多くの場合価格が上昇する期待によって価格が決定しています。

安倍政権になり日経平均は2倍以上に上昇していますが、売上高が2倍になった訳ではありません。

また、最も古く伝統的な金融資産としてゴールド(金)が挙げられますが、株価のようなファンダメンタルが存在する訳ではなく、数が限られており、美しく、そして多くの人が価値があると思っているから価値があるわけです。

ビットコインはデジタルゴールドと形容されていますが、通貨と言うよりはむしろゴールドに性質が近いです。数が2100万BTCしか発行できないことが、プログラムで決められており、それは覆せません。この仕組みがゴールドと性質が近いと呼ばれる所以です。

ビットコインの詳しい仕組みは下記のリンクで解説しています。

誰でもわかるビットコインのマイニングの仕組み。プルーフオブワーク(PoW)がなぜ改ざんが難しいのか?徹底図解

観点3: 経済学的観点

経済学的な観点からビットコインを考えます。伝統的なミクロ経済学では、需要と供給が均衡する価格に収束するとされています。

10分で分かる「ミクロ経済学 」入門 | 初心者にも分かりやすく基礎を解説

つまり、需要に対して供給が多ければ、価格は下落しますし、需要に対して供給が少なければ、価格が上昇します。

たったこれだけの話です。価格形成において、ビットコインは本質的に無価値だと言う話は全くのナンセンスで、欲しいと思う人がいれば価格がつくのです。

では日本円などの法定通貨はなぜ欲しいのでしょうか? それは、政府と中央銀行が後ろ盾となり価値を維持しようと努めているからです。

中央銀行の仕組みについて下記で解説しています。

10分で分かる中央銀行の仕組み。中央銀行と紙幣の歴史

しかし、政府や中央銀行への信頼が揺らげば、ハイパーインフレを引き起こし、紙幣の価値は暴落します。過去何度も、世界は恐慌やハイパーインフレを引き起こし続けており、長期の視点で見れば決して、法定通貨が安定的だとは言えません。

世界恐慌の原因と発生メカニズムを分かりやすく解説 – 影響や各国の対策も解説 – 5分でわかるハイパーインフレ -原因や対策をわかりやすく解説・歴史も –

ここ数年の間に起きた出来事としてリーマンショックがありますが、そのショックから立ち直るため、世界各国はできるだけ多くの通貨を印刷しました。通貨の供給量を増やしたのです。供給が増えれば、紙幣の価値が下落します。そしてその傾向は、これからも続くと予想されます。

日本においても、金融緩和が継続されており世の中に大量のお金が出回っています。あまり実感はないかもしれませんが、これは確かな事実です。(実感がないのは、大企業や富裕層など一部の層が握っているためです)

法定通貨は安定的だと思われがちですが、その供給量は変動を繰り返しますし、経済動向によって大きく価値が変わります。

その一方でビットコインは、供給量が2100万BTCと限られており、そしてその供給は年々減少していきます。

下記で詳しくビットコインの仕組みについて解説しています。

誰でもわかるビットコインのマイニングの仕組み。プルーフオブワーク(PoW)がなぜ改ざんが難しいのか?徹底図解

金(ゴールド)も、全世界の金を集めても50mプール2つ分といいますが、それと同様の性質をビットコインが持っているというわけです。

観点4: イデオロギー的な観点

ビットコインは、政府や中央銀行のような、中央管理者が存在しません。新規発行のメカニズムは、極めて分散化された方法によって成立しています。マイナーは極めて利己的にマイニングを行いますが、その利己的な行動をとることが、分散化に役立っています。

これは、思想的には自由主義的な発想です。

アダムスミスは、市場を自由にしておけば、見えざる手によって、最適化されると考えましたが、その根底には利己心がありました。みんな自分勝手に行動しているけれど、それによって分業化され効率化されていると言う思想です。

下記のリンクで詳しく解説しています。

5分で分かるアダムスミスの「国富論」 | 分かりやすく初心者向けに解説

つまり、アダムスミスの自由主義的な発想は、脈々と経済学の系譜として引き継がれており、近年ではフリードマンの新自由主義があげられます。

5分でわかるフリードマンの「資本主義と自由」| 新自由主義とは?

フリードマンは政府はなるべく余計なことをするのをやめようと言う思想です。彼の理論は非常に極端なもので、通貨すら、自由に選べて良いじゃないかという思想です。彼はノーベル経済学賞を受賞しています。

新自由主義には、もう1人、フリードリヒハイエクも存在します。代表的な書籍は、貨幣発行自由化論で、通貨発行の自由を訴えています。

5分でわかるフリードリヒ・ハイエクの「貨幣発行自由化論」| わかりやすく要約

つまり、彼らは、何がいいたいのかというと、特定の権力のある人が通貨発行権を待つのではなく、自由に色々な機関が発行して、国民に自由に選択させれば、自ずと良い通貨が選ばれるはずだと考えました。

考えてみればアフリカやアジアの一部地域は政府の不祥事などによりハイパーインフレが引き起こされた事例も数多くあります。もし他の選択を国民ができれば、競争の原理が働き、良い通貨が生まれると考えるのは自然です。

ビットコインは、このように自由主義的なイデオロギーに支えられています。自由主義の国といえばアメリカです。アメリカは特に、ビットコインのATMの設置や店舗適用が急速に進んでいます。

ビットコインATMの設置台数の推移や設置国の内訳を解説。買い方・使い方も。

日本にいると気がつかないですが、このようにビットコインは思想的には支えられている通貨でもあるのです。

ビットコインは信用ならないと批判するのはナンセンスで、きちんとした思想的な背景のもと作られた通貨です。これが、他のアルトコインとは異なる最も力強い、価値の背景です。

まとめ

ビットコインを下記の4つの観点から本質的な価値を考えました。

  1. 通貨の機能の観点
  2. 金融資産としての観点
  3. 経済学的な観点
  4. イデオロギー的な観点

多くのビットコインを批判する記事は、上記のどれかの観点のみから批判しています。しかし、実際には、その資産が価値として維持されるのには多くの要素が絡んでおり、1つの観点から批判するべきではありません。

ビットコインは、価値が維持されるだけの土壌は十分であり、そして今後、価格が上昇するだけのポテンシャルは十分あると考えています。下記のリンクで、ビットコインをその他の金融資産と時価総額で比較していますが、過小評価されすぎだと判断します。

【2019年】仮想通貨と法定通貨、株式、企業、金、銀の時価総額を比較!

ビットコインは今後、金融資産として、誰もが選択肢に入る時代になると期待していますし、そうなるだろうと判断しています。

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